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星の墓場

星矢再熱。腐です。逃げて! もはや脳内病気の残念賞。お友達募集中(∀`*ゞ)エヘヘ

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我輩は、サガニャンである!

 我輩は、猫のぬいぐるみである。
 名前はまだない。
 大きさは、90cm。
 ショーケースのセンターを陣取っている、絶対的エースである!



「ママー、あれ買ってー」

 通りに面したショーケースのガラスに顔をつけて、子供が言った。
 そら早速、来たぞ!
 我輩を家族に加えたがっている、あのあどけない瞳!
 見ている!
 我輩を見ている!!
 ……と、思ったのだ、が……。
 買われていったのは、我輩の隣に飾られているヤツだった。
 ふむ。
 まぁ、そういうこともある。
 我輩はちょっと高値だからな。
 致し方ない。


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おじいたんせいんと☆白羊宮!

 早朝から、老師こと天秤座の黄金聖闘士・ライブラの童虎様が私の宮の出入り口付近で何かを探しているようだった。
「おや、老師。おはようございます。何か探し物ですか?」

 老眼鏡かな?
 眼鏡なら頭の上に……などとお約束を言いたいところだが、今の老師は老師にあらず。
 中身はともかく、外見上は18歳の老師……言うなれば若師?なのである。

「おお。良い所に来てくれた。ムウよ。ワシのアレを見かけなかったか?」
「アレ……といいますと?」
「アレじゃ、アレ」
「……はぁ」

 ……脳みそもちゃんと若くなっているのでしょうね?!
 アレだのソレだのと連呼する老師に、私は少々心配になった。

「あの~……久しぶりにシオンと戦ってヤンチャしちゃったときに脱いだアレじゃよ」
「ヤ……ヤンチャ……ですか」
「お。おお、思い出したぞ。……ワシの皮!」

 ……エ?!
 今、なんと?

「確かこの辺で脱いだ記憶が……」
「あ、あの……ソレをどうしてお探しに?」

 怖くなったが、聞かないままというのもまた怖い。
 恐る恐る尋ねると……

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お子ちゃませいんと☆3本立てすぺさる!

[お子ちゃませいんと☆魅惑の双児宮!]

「知ってるか~? てぃんこに毛が生えたら、オトナの印なんだぞっ」
 物知りデッちんが言った。

「すごいな、デッちん。さすが物知りだ! アイオリア知ってた?」
「じゃあ兄さんももうオトナなんだ」

 ってことは、アイオロスはあるのか。

「ヒゲはやして偉そうにしているオジサンいるだろ? あれと一緒で、大人だからこそ伸ばすことが許される、大人の証のヒゲなんだぜ!」

 おおお! デッちんはなんて頭がいいんだ! さすがは年上!

「で? デッちんはオトナ?」
「……え? 俺は……も、もちろんオトナさっ!!」

 さすがデッちん!……と言い掛けたら、アフロディーテがニヨニヨしながら寄ってきた。

「何言ってんだよ、ツルツルのミニミニソーセージじゃないか」
「うっ……! お前だってそうだろが!!」
「私は見栄張ってないもんね~♪」

 アフロディーテもデッちゃんに負けず劣らず、頭いいんだ。
 でも言っていることが俺には難しすぎてわかんないことが多い。
 新聞と睨めっこしながら、カブカがどーのとか、これは今がカイだな、とか。
よくブツブツ言ってる。
 あと馬の競走も好きらしい。応援する馬が一番じゃないときも喜んでいるから、たまによくわからない。
 俺にもわかりやすくしゃべってくれるデッちんのが俺は好きだ。

「……うぐ……ちょっと待ってろ。誰か、マジック持ってねーか?」
「マジックでそんなトコに書き足そうとすんなよ。どんだけ見栄張りたいんだ、お前は」

 シュラが肩をすくめてそう言った。

「あれ? お前たち、ウチの宮で何やってんだ?」

 あっ。サガだ!

「あ~、俺らこれから下に降りるつもりだったんだけど、コイツラら話しかけてきたからちょっと構ってただけー」

 デッちゃんは俺の頭をわしゃわしゃしながら答えた。

「ふーん?」

 それまで黙っていたカミュがサガに近づいて服を引っ張った。

「サガは、オトナ?」
「……うん? なんだ、いきなり?」
「サガはおヒゲはやしてんの?」
「ヒゲ……? ヒゲは生えてないよ。見ればわかるだろ?」

 サガはカミュを抱き上げて頬ずりをした。
 はわわわわっ! ずるいっ、俺も俺もぉ~。

「ほら。ジョリジョリしない」
「ううん。そこじゃなくて、ちんちん」
「……は?」
「ちんこ」
「………………。」

 サガは黙ってカミュを下ろした。

「……フ。そうか。お前たちは、このサガのッ!! 美しく完璧なボディーを拝謁したいというのだなっ!?」

 なんだかサガの髪の毛がだんだん黒くなっていくけど、あれもオトナの印かなぁ?

「……じゃ、俺ら行くわ」

 せっかくサガが見してくれるって言ってるのに、デっちんとアフロディーテとシュラは三人だけのおしゃべりをしながら、双児宮を出て行ってしまった。

「待ってて、サガ! 俺、ムウたちも呼んでくる!!」

 そうだ、せっかくだから、サガの自慢のてぃんこを皆にも見せてあげよう。
 俺とアイオリアはムウとアルデバランを呼びに。
 カミュはシャカを呼びに手分けして走った。
 俺たち6人はそろって、双児宮の床できちんと正座した。
 髪の毛が黒くなって、目が充血したサガがいよいよしんぴのべるを脱ぐと言ったので、俺たちはわくわくして拍手をした。

「見るがいい! 星々も魅了するこのサガの完全なるチン……」



 ザシュッ!



 ……一瞬で服を脱ぎ去ったサガの股の間に、黄金の矢が飛んできた。
 サガのすぐ後ろにある柱に突き刺さって、ビーンって揺れてる。

「ごっめーん、サガァ。うっかり、当てるつもりで矢を放っちゃった」
「あっ、兄さんだっ♪」

 アイオリアが立ち上がって、いつの間にか来ていたアイオロスに駆け寄った。
 ピカピカ聖衣を着ているかっこいいアイオロスは、アイオリアの頭をなでてから、にこやかにお友達のサガに話しかけた。
 仲良しさんだっ♪

「……チビ共に卑猥なブツ、見せないでくれるかなぁ? 教育上、よくないんだよねぇ~え?」
「フ、何を言うか、アイオロス。教育というのなら、これも立派な教育ではないか。知らないでは済まされんぞ」

 股下から出ている黄金の矢を抜き取って、サガは言った。
 アッブネー! マジアブネー! とか呟きを入れながら。

「まだそんな歳じゃないっ!!」

 今の今までニコニコしていたアイオロスが急に怒った。
 コワイ……

「大きいですが、私のお師匠さまの方がご立派です」
「ほう? さすがは教皇。高齢であってもやはりオトナはオトナということだね?」
「俺は体がデカイけど、ちんちんはあんなにないぞ。やっぱりサガは只者じゃないな」
「むぅ。アルデバランほどの男が言うのであれば、間違いないな」

 アイオロスと全裸のサガがケンカしている間にムウとシャカとアルデバランとカミュがそれぞれ感想を言い合っている。
 珍しくシャカも目がパッチリだ。
 アイオリアはお兄ちゃんで見慣れているのかそんなに関心は示さなかった。
 それより俺は、ズボンもベルトもしているし、手も足も顔も服に通してあるのに、あと靴も履いているのに、なんで胸の辺りの服をつかんで引っ張っただけなのにサガが全部裸になれたのかが気になった。
 俺も試してみようと思って引っ張ってみたけど、伸びただけだった。
 大人になると一発で服を脱げるようになるみたいだ。
 風呂に入るときに面倒くさくなくていいなと俺は思った。
 空気を読む機能が備わっていない、友達のカミュがトコトコ寄って行って、ケンカ続行中のサガの足元にしゃがんだ。

「あわわ、カミュ、怒られちゃうよぅ」

 俺の制止も聞かず、サガの立派なてぃんこを観察しているようだ。

「なんか形がちがーう」

 言って、俺に手招きした。

「じっくり観察せんでいいっっ!!!」

 叫んだアイオロスが小宇宙を燃やし、聖衣をまとっているその拳で、全裸のサガをぶった。
 サガは双児宮の天井を壊して、お空に飛んでいった。
 なんだか、今、小宇宙がはじけてそして消えていった気がする。
 昼間だというのに、空に一筋の流れ星が……
 お空にサガの笑顔が大きく映っているのは気のせいだろうか?


 

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お子ちゃませいんと☆東シベリア! 今日、てんてーになりました。




 とあるちょっとした事件を起こして、私は聖域から東シベリアに左遷された。
 当時、12歳。世間で言うところの小学校6年生だ。
「……アイザックです。6さいです。よろしくおねがいします」 

 お行儀良くご挨拶する幼児。
 ナニこのイキモノ。
 何頭身?
 ちっさ。
 しかも柔らかそう。
 こんなの聖闘士に仕立てろって……

「……む、無理です……」

 12歳の私に6歳の幼児を育てろ、と?
 気が遠くなりかけた。

「やる前から、無理と言うな」

 3つ年上の先輩シュラが腕を組んで偉そうに胸を反り返らせながら言った。

「ではアンタがやってみてくれ」
「俺ができるワケないだろう!」
「私だってできんわっ!!」

 幼児は不安げに私たちを交互に見つめている。

「だいたい、お前が……強か……ごほん……馬鹿げた犯罪をしでかすからこのようなことになる」
「説教は沢山だ。私は悪いとは思っておらん」
「……いい加減にしなさい、いくつだお前は」
「じゅーにっ」

 やけくそになって頬を膨らませる。

「マセ過ぎだ、このエロガキが」

 頭上にゲンコツを落とされて、目の前に星が散った。
 星が砕ける様が見える……!

「う、お。これがシュラ必殺の……ギャラクシアンエクス……」
「それはサガだ、馬鹿者め」

 頭にクソがつきそうなほど、真面目な表情を崩さず、先輩はピシャリと言い捨てた。

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お子ちゃませいんと☆巨蟹宮!

 めだかのきょうだいは かわのなか。
 おおきくなったら なんになる?
 おおきくなったら コイになる。
 おおきくなったら クジラに。
 だけどおおきくなっても めだかはめだか。
 
「俺もカニになった! カニになった!!」

 何故だか俺を気に入っていつもまとわりついてくるチビッ子が、巨蟹宮にすっ飛んできた。
 齢、6歳。
 恐ろしいことに今回の黄金は、わずか6~7歳でその地位を獲得する者が半数もいる。
 コワ。
 コッワー。
 かくいう俺も黄金になったのは、そのくらいのときだったのだが。
 才能、としか言いようがない。
 所詮はお子様で、いくら武術を仕込まれていても、怪力であるわけがない。
 要は小宇宙だ。
 強大過ぎる小宇宙を生まれながらに宿している。
 そんなのがこの時代には、ウジャウジャいた。
 かくいう俺もまだ10歳。
 同年代に山羊座の黄金聖闘士のシュラがいて、一つ下に魚座のアフロディーテがいる。
 黄金聖闘士になるようなヤツには、子供の頃からその片鱗が見え隠れしているそうだが、俺たちの世代は片鱗どころではない。
 最初からモンスターだった。
 で。
 そのチビッコモンスターの一匹が、この金髪クリクリ小僧。

「カーニ! カーニ♪」
「いや、それ、蟹じゃねーし」

 自分が収納されてしまうような、体に見合わない大きな聖衣ボックスを引きずってきて、カニカニとはしゃぐミロが取得したのは、スコーピオン。

「でもハサミついてるぞ?」
「そりゃオメー、蟹じゃなくて、蠍だろが」
「サソリはカニ?」
「いや、蠍は蠍」
「カニの仲間?」
「クモの仲間」

 親切に教えてやったら、急に黙り込んでしまった。

「……なんだよ」

 じっと俺を見上げていたかと思うとミロミロ内に……じゃなかった、みるみる内にくしゃりと顔が歪んできた。
 うっわ、爆発寸前……!
 くるぞ、くるぞ~。

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