アルベリッヒ「お前、フェンリル家を再興したいって考えているようだが……再興させるにはお前の大ッキライな人間と結婚しないと一族繁栄できないんだぞ？　わかってるのか？」
フェンリル「…………。」
アルベリッヒ「それとも？　オオカミの嫁さんでも連れてくるか？　ハハハハッ」
ジークフリード「おいおい、アルベリッヒ。そう意地の悪いことを言うもんじゃない。……フェンリルだってそれくらいわかっているよな？」
フェンリル「……ヒルダ様とケッコンする」
ジーク・アルベリッヒ「……エ？」
フェンリル「ヒルダ様なら、人間をも超えた神に等しき存在！　つまり人間じゃないから大丈夫！」
ジーク「ナニ言い出すんだ、この小童ァッ！！！」
シド「いきなり態度、変り過ぎだぞジーク……

フェンリル「ヒルダ様～！　ヨメ！　ヨメになってくれ。ケッコンしよ、ケッコン♪」
ヒルダ「あらあら。急にどうしたの、フェンリル？」
フェンリル「俺、ヒルダ様とケッコンすることにした」
ヒルダ「も～、フェンリルったら。まだそういうのは早いでしょ♪」
フレア「うふふふ。フェンリルはホント、お姉さま大好きね」
ハーゲン（ハーゲンはフレア様大しゅきデスッ！！　キャッ☆）
リフィア「ヒルダ様はお美しいからー」
フロディ（フロディはリフィアの方がカワイイと思います！！　キャッ☆）
トール「無礼だぞ、キサマ！」
フェンリル「あっ！？　何をする、放せ、木偶の棒！！　持ち上げるなっ」
トール「ヒルダ様がお前のようなちっちゃチンに興味を示すか愚か者！」
フェンリル「俺はちゃっちゃチンじゃないぞっ！！　ちっちゃチンはそこの赤毛チビだっ！」
アルベリッヒ「誰がちっちゃチンだ！！」
　　　　　　（……しかし意外にも頭がいいな、フェンリルのヤツ……。確かにヒルダとくっつけばこのアスガルドは簡単に我が物に……？）
　　　　　　「よしっ！　俺もヒルダ様のお相手に名乗りを上げてやる！！　ヒルダ様、このアルベリッヒと－……」
シグムンド「パールドゥ・オルカーン！！！」
アルベリッヒ・フェンリル「ぎゃあああ！？？」
シグムンド「ヒルダ様、ご無事ですかーっ！？」
ヒルダ「……ええっと……無事も何も……」
シグムンド「あとはそこのヤキソバ頭と木偶の棒を倒せばよろしゅうございますね」
ジーク「なにぃ！　兄とて手加減はせんぞ」
トール「どうしてそこに俺の名が出てくるのだ。別に俺はヒルダ様とかなんも思ってないしぃ～♡」
フレア「ヒゲヅラの巨体でモジモジクネクネするな。頬を染めやがってうっとおしぃ」
リフィア「……エ？」
フレア「ううん。何でもないの。うふっ♡」
ハーゲン（フレアたん、きゃわゆーっ！！！！）
フレア「ところでお姉さまは私のだから、絶対に誰にも渡さないし、フェンリルとアルベリッヒとシグジク兄弟とトールは、お姉さまを惑わす謀反者として始末しておいてね、ハーゲン♡」
ハーゲン「お任せを！！！」


おしまい。