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星の墓場

星矢再熱。腐です。逃げて! もはや脳内病気の残念賞。お友達募集中(∀`*ゞ)エヘヘ

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おじいたんせいんと☆白羊宮!

 早朝から、老師こと天秤座の黄金聖闘士・ライブラの童虎様が私の宮の出入り口付近で何かを探しているようだった。
「おや、老師。おはようございます。何か探し物ですか?」

 老眼鏡かな?
 眼鏡なら頭の上に……などとお約束を言いたいところだが、今の老師は老師にあらず。
 中身はともかく、外見上は18歳の老師……言うなれば若師?なのである。

「おお。良い所に来てくれた。ムウよ。ワシのアレを見かけなかったか?」
「アレ……といいますと?」
「アレじゃ、アレ」
「……はぁ」

 ……脳みそもちゃんと若くなっているのでしょうね?!
 アレだのソレだのと連呼する老師に、私は少々心配になった。

「あの~……久しぶりにシオンと戦ってヤンチャしちゃったときに脱いだアレじゃよ」
「ヤ……ヤンチャ……ですか」
「お。おお、思い出したぞ。……ワシの皮!」

 ……エ?!
 今、なんと?

「確かこの辺で脱いだ記憶が……」
「あ、あの……ソレをどうしてお探しに?」

 怖くなったが、聞かないままというのもまた怖い。
 恐る恐る尋ねると……

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北極光について。

カノザクのつもりで書いているけど、普通にCPなしにしか見えない罠!
原作で色々と謎の多いアイザック戦。
崇高な理想を掲げて聖闘士を目指していた彼の突然の心変わりの理由、優しかったはずなのに貴鬼に対する非道っぷり。
間に何かないと急に人は変わったりせんだろっていう……(笑)
納得して自分の命と引き換えにした氷河を後からわざわざ恨むとも思えないし。
そして何故カノンの悪事を知っていたのか。知りつつ、加担していたのか。
その辺のモヤンを想像して書いてみました。
勝手にイメージ曲は、某エロゲーの魔王と踊れの「Silent Flame」と鬼束ちひろの「infection」です(;^ω^)
この2つをずっとエンドレスしつつ、書いてました。エロゲはやったことないんですが、この曲はとても良かったので、皆様もゼヒ!

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そして、彼は笑う~北極光

 今……。
 バイアンに続き、イオの小宇宙が感じられなくなった。

「……バイアン……イオ……」

 二本目の柱が崩れていく轟音が海界を揺るがす。
 戦争が、始まった。
 黄金十二宮を制覇した、桁外れの力を持つ青銅聖闘士が5人、ここ海界に踏み込んできた。
 その中に、俺のよく見知った人間が混ざっていることは、最初から知っていた。
 俺のところには誰が来る?
 出来るなら……お前が来い、氷河。
 俺はここにいる。
 お前が見つけ出してくれ。
 師カミュを越えたお前ならば、俺を止められるだろう。
 だが、俺も全力でもってお前を迎え撃つ。
 それでも氷河。
 お前は俺を討たねばならない。
 お前は地上の人々のために正義の拳を揮え。
 俺は……居場所をくれた仲間のために、孤独しか知らぬあの人のために、この命を懸けよう。
 例え世界にただ一人だとしても、あの人には味方がいたのだと……証明しなければならぬのだ、俺は。

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墓標~死が二人を別つまで:3

 途中から、だいたいの事情を飲み込んでしまったらしいお嬢さんが、後から辰巳に言いつけて、インターネットから取り出した資料をプリントして届けてくれた。
 俺は師が使っていたベッドに転がり、ぼんやりと資料に目を通す。
 ギメルとは「双子」を示す言葉であり、二つで一対になるこの指輪は「離れることのない二人の絆」を意味するという。
 そこから16~17世紀頃のヨーロッパでは結婚指輪として流行したらしい。
 派手すぎない、アンティーク調のすくんだシルバーを土台に中央にはハートを模り、その上に縦並びの赤と青。
 それを包み込むように左右から手のモチーフが。
 ずらしてみるとなるほど、上下別の宝石をあしらっていると思っていた指輪は単体でルビーの指輪、サファイアの指輪となる。
 引き離した断面には、それぞれ名前の刻印と……骸骨?

「……死んでも一緒……」

 

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墓標~死が二人を別つまで:2

 胸の服を握り締め、そこまで考えて、はっと我に返った。
「いけね。手が留守になってる」

 首を左右に振って遺品の整理を続ける。

「あれ? ここは鍵が必要なのか?」

 古びた机の一番下段の引き出しが開かない。
 がたがたと少々乱暴してみたけどダメだった。
 懐中電灯を当てて、細い隙間から覗いてみたが何かが引っかかっているわけではなく、ここだけ鍵がかかっているようだ。
 しばらく机を探ってみたけど、それらしい鍵が見つからない。

「……どうしようかな? 壊しちゃ……マズイか」

 わざわざここだけ鍵がかかっているということは、大事な物が入っている可能性が高い。
 どうしても開ける必要がある。
 次代のアクエリアスを譲るつもりのない俺だが、一応、別人が主になることも考慮せねばならないので短絡的に壊すわけにはいかなかった。
そうでなくともこれは聖域の支給品だろうから、やっぱり破壊はマズイだろう。

「うーん……ミロ辺りが預かってないかなぁ?」

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