(もっと、もっと呼んでくれ)
愛しい人の腕を引き、その身を腕の中に閉じ込める。
「……ン」
深く口付けを交わしながら、白いシーツの波になだれ込む。
(もっと。その口でその声で)
「…カ……ノン」
汗ばむ素肌に唇を這わせ、己の熱を下から注ぎ込めば、甘く湿った声が耳を刺激する。
(もっと呼んでくれ、俺の名を。サガじゃない、俺の、俺の名前をキミのその唇で)
「……カノン!」
「はぁっ、愛してる、愛している……」
それ以外の言葉を忘れてしまったように繰り返し、飢えた獣のように夢中で淫靡な肉体を貪った。
愛しくて愛しくて、どうかになってしまいそうになる、その名を叫んで…………
「カ、ノ、ン!」
!? 呼ばれて目が開いた。
差し込む明かりが痛い。
「おい、らいじょーぶなのか? さっひひゃら……」
部屋の出入り口に立って、同居人が歯ブラシを咥えたままで言った。
……う、わぁ……
一瞬、血の気が引き、続いて一気に汗が噴出した。
「……すまん……なんか言ってたか?」
………………やらかした!
「何回も呼ぶから、来てみりゃ寝てるし」
同居人ミロは口から歯ブラシを引っこ抜いて、眉根を寄せた。
洗面所から聞きつけて来たということは、相当、大きな声で寝言を言っていたことになる。
「いや、その……おっ、覚えてない……」
と、いうことにしておこう。
「具合でも悪くて呼んでるのかと思ったぞ。ま、何でもないのなら別に良い」
歯ブラシを咥え直すと、彼は洗面所に戻っていった。
「……き、今日は……俺が洗濯を担当しようっ!!」
布団の中の己の状態を確認してから舌打ちし、思春期少年よろしく、洗面所に届くよう叫んだ。
……信じられん。
このカノンとあろう者が、なんという失態!
精通したばっかの少年か!? ぐったりと頭を垂れる。
「すまない、ミロ……」
恩人相手になんつー夢だ。
今更、清く正しく真面目ぶって久しく女と遊んでなかったから、溜まってたか!?
名前を呼んだ以外は口走っていないだろうな?
一日中、そればかりが頭の中をぐるぐると回って落ち着かなかったが、その件について一度も蒸し返されることはなかったので、たぶん、平気だったのだろう。
記憶にはないが、今までにもなかったとは言い切れない。
知らんフリしてくれているだけなのか?
だとしたら、平気で俺を側に置いてないだろう。
うん、よし。大丈夫だ、大丈夫。
自分に言い聞かせて、失態を忘れようとした。
「これこそは一般に言う、ユージョーってヤツだろっ!? なんか俺、今、青春しちゃってる?」
2ヶ月前の俺は、ウカレたアホゥのごとく、握り拳を作って熱弁していた。
いや、誰にというわけではないのだが。
8つも年下の彼は人間が出来ているというか……一度赦した相手に対し、もう二度と過去の過ちについて言及したりしない。
戦場においては苛烈であれど、普段は大らかな好青年だ。
親友の首を絞めるという激情を垣間見てしまった俺としては、彼の中に潜む薄暗い陰を無視することもできなかったが、それを差し引いたとしても余りある、魅力的な男だった。
知り合いもいない俺にとても親切にしてくれ、聖戦で派手に破壊された双児宮が修繕されるまでと自宮に呼んでくれた。
ほとんど初対面で知らないもの同士の同居にやや心配ではあったが、それは見事、杞憂に終わる。
特別おしゃべりでもない彼は、話題がなくなってふいに沈黙が続いても気にする風もなく、俺も気を使わずに済んでいた。
破壊された聖域の復興にあくせく働く以外は、二人で買い物をしたり(主に何も所持していない俺の日用品だ)、海に釣り糸を垂れたり、ゴロゴロ転がって本を読みふけったり、ときにはじゃれついて半分取っ組み合いになってみたりもしつつ……実にのんびりとした生活だった。
こんなにゆったりとした気分はいつぶりだろう。
彼の隣はあまりに居心地が良すぎて、あっという間に腑抜けになりそうだった。
俺をサガと言い間違えることもない。
俺にサガの思い出話をするでもない。
俺を俺として扱ってくれる。
なんと言うのか……たぶん、甘やかせ上手なのだと思う。
他人からの優しさに慣れていない俺は、突っぱねてみたり無視したりも多くしたが、彼はやはり堪えた様子を見せなかった。
差し出された手を払っても押しのけても、「今はいらない」のかと解釈し、手を引っ込める。しかし次のときにはまた何食わぬ顔をして同じように手を差し伸べてくれる。
優しさを甘ったるい言葉に乗せるよりも、ただ黙したまま行動で示す。
不器用で実直な彼はそういう男だ。
とても好ましい。
恐らくこの感情の正体は、世間一般にいう、友情というモノではあるまいか。
世の中を恨み、背を向けてきた俺には一生、縁のないものだと思っていたが、よもやこの歳になって巡り合うとは。……感無量だ。
教皇の間での出会いは、運命だったに違いない。
男同士の友情とはなんと清々しいのであろうか。
男女の関係と違って煩わしいものが一切ないのがいい。
……などと思っていたのが、わずか一ヶ月足らずして、こんなに想い煩うハメに陥ろうとは……
「ハァ。短かったな、心の平穏……」
男女関係の煩わしさどころのレベルじゃないぞ、コレは。
「なんか言ったか?」
「いや、何も」
「ふーん? んじゃ、明かりを消します、おやすみなさいっと」
まさか……
まさかこの俺が……ヤロウに心を奪われるとは……ふ、不覚!
「……はい……」
1つのデカイベッドでうすらデカイ男が二人。
毎晩、一緒に横たわっている。
肉親でもなければ十年来の友でもない。
親切に頼らざるを得ない居候と不憫な人を放っておけない、人の良い家主が期間限定の同居をしているだけ。
繰り返すようだが、初めは本当に平穏だったのだ。
寝相のよろしくない家主が俺に横っ面パンチをくれるとか、顔面に肘鉄で鼻血とか、首にラリアットで危うく魂が口からハミ出そうになるとか、コカンにカカト落しで死にかけるとか、俺のキンタマクラで目覚めた家主が青ざめながら俺に平謝りとか……そんな事件があったりなかったりしながらも。
……女神に仕える身として、過度に禁欲的になり過ぎたのかもしれない。
(自慢じゃないが、モラル低いクセして)
それとも特定の人物とだけ時間を共有し過ぎて、イメージが他に浮かばなくなってしまったのだろうか。
(そんなばかな)
とにかく、その夢を見るまでは平穏だったのだ、俺の心は。
罪を清算して身奇麗になり、やましいことなど何一つなくなったと肩の荷を降ろしたばかりだというのに。
一度見たことをきっかけとして、似たような夢に毎夜悩まされるようになる。
ときには純真無垢な聖少女のように恥らい、雄の支配欲を掻き立て、ときには淫魔サキュバスのように妖しく誘う。
淫らな快楽の波に飲まれ、しなやかに背を反らして金の髪を躍らせるその映像が頭から離れない。
けれど恋人としての彼の長い指に絡めていたはずのこの手は、目を覚ませばシーツを握り締めているだけ。
とても虚しく、ひどく寂しい。
昼はじゃれ合いに乗じた、過剰なまでのスキンシップで寂しさを紛らわす。
保護意識の強い相手の性分を利用して、ダメな自分を甘えた態度で演出する。
他人の夢の中で自分がどんな扱いを受けているのか知らない家主は、何の警戒心も抱かず、簡単に触れさせてくれる。
衣服の上からでも抱いた感覚を記憶したい俺としては、嬉しい反面、もう少し危険察知能力を持っていて欲しいとも思う。
常に隙だらけだから、とても困る。
もし、俺の理性のタガが外れたら、どうするつもりなのだ。
自慢ではないが俺はそんなに紳士ではない。
それでもこうして耐えているのは、嫌われたくない一心から。
わかって欲しい。
この苦しい胸の内を。
本当はもう限界が近い。
何もかもキミにぶちまけてしまいたい衝動に、何度駆られたことか。
8つも年下の、それも同性であるキミに恋焦がれているのだと声を大にして言いたい。
夜な夜な、少しの慰めを求めて、隣に眠る青年に手を伸ばす。
金色のクセ毛をひと束、そっと手に取り、その柔らかさに気持ちが浮つく。
少しだけ、と言い訳をして髪に口付ける。
(……したい)
こちらを向いて眠る、どことなくあどけなさを残した顔をじっと見つめる。
(……したい)
頬にかかった金の糸を指先でそっと払う。
その指で細い輪郭を撫で、薄く開きかけた口元で止める。
とても、柔らかそうだ。
(……繋がりたい)
甘く誘う唇から逃げるように目をそらしたつもりが、今度は白い首のラインに視線が釘付けとなる。
そこからゆっくり下にたどり、1つボタンを外して広く開いた、パジャマの胸元に行き着く。
(……少しだけ、なら……許される? ほんの、少しだけ……)
知らず、溜まっていた唾液を飲み下した。
触れたい。
ほんの、ほんの少しでいい。
そっと、開いた胸元に唇を押し付け、つ、と吸い上げる。
(酷く……緊張する……こんなのは、初めてだ……)
女を初めて抱いた少年の日でさえ、こんなに緊張したことはなかった。
(……したい)
……ああ……美しい。なんと美しいのだ。
このまま掻き抱いて、肌を合わせたい。
(一度でいい……契りたい……契りを交わしてみたい)
「……っがっ、はっ!!」
起こさぬようにと息をひそめていたつもりが、相手に見入っている間に止めてしまっていた。
苦しくなって身を起こし、酸素を求めて喘ぐ。
「……水を……」
寝室から抜けて、冷蔵庫のミネラルウォーターで喉を潤す。
(冷たいシャワーを浴びて頭を冷やすべきだな、これは)
無気力に歩きながら、身につけている衣類を脱いで放る。
火照った身体を鎮めなければ、とても眠るなんて出来そうもない。
それどころかこのままではどんな暴挙に出てしまうか、自分でもわからない。
バスルームにつくなり、頭から冷水を被った。
「ミロ……」
恐らくそのような経験などないであろう、うろたえた様子の青年を跪かせ、劣情に猛った自身のそれを口に咥えさせる……そんな妄想に身を委ねる。
苦しそうに顔を歪めながらもどこか悦んでいるように見えて、思い描いた姿はとても興奮する。
「はぁっ……ミロッ……イイ……はっ、はっ……ミロ……ミロ……俺のっ……」
最後に彼の整った顔に劣情の白濁を放つ……………………などと。
自分に都合のいい妄想に浸って、己の手の中に内側の熱を吐き出したら、だいぶ冷静な思考が戻ってきた。
「……は……はは……この俺が……夜な夜な独りで…………なんてザマだ」
冷水を頭から浴びたままで、排水溝に流れていく自身の熱の残骸と抜けた数本の青髪の行方を眺めた。
しばらくボンヤリ冷水に打たれてから、バスルームを出た。
脱ぎ捨てた衣類を足で端に寄せていきながら、ソファのある部屋に戻り、全身が映る鏡の前に立つ。
薄暗い室内が映るそこでは、目の鋭い、大柄な男が俺を見返していた。
濡れた髪を乱暴に拭いた大判のタオルをソファの背もたれに放り、改めて鍛え抜かれて均整の取れた肉体を眺めてみる。
(……なかなか良い男ぶりではないか)
鏡に片手を添え顔を近づけて、満足した。
ナルシストの気があった兄ではないが、客観的に見ても自分は男前だと思う。
これまでにどんな女もオトせないことはなかったし、実際に意のままにしてきた。
俺に抱かれたくない女などこの世に存在しないと自惚れても良い戦歴だ。
頭の回転も速く、機転も利く。聖闘士としても最強の力を自負する。
顔だけ自慢の優男とは違い、人間的に厚みもあるつもりだ。
ただし、人格者の方ではなく、悪い人間としての厚みというのが玉に瑕だが。
「ふむ。……間違って、惚れてくれても良さそうなものだがな」
そうすれば、軽蔑されることもなく相手の男としての自尊心も傷つけることなく―……
「こんなイイ男、そうはいないぞ、ミロよ」
鏡に向かってそうつぶやき、格好つけた笑みを浮かべてみた。
「…………なんてな。……アホか」
ごつん、と鏡に頭を押し付ける。
ダメだ。兄のように本気で自分に惚れることは不可能だ。
だいたい今更、格好をつけたところで既に通じていないのは現在の一向に進展しない状況から明白ではないか。
自分もすれ違えば誰もが振り返るような美形に生まれついている自覚があるが、問題は対する相手の青年もそうだということだ。
よりにもよって、頂上に君臨する黄金聖闘士には「稀に見る美形」というのが稀じゃない。
どういうわけだか、それぞれタイプは違うものの、そこにいるだけで人目を引くような容姿を持つ連中が多い。
「顔で戦うワケでもあるまいに、よくもこれだけそろったものだ」
稀に見る美形が稀でない状況にいたあの青年の目に、俺が特別な男に映るかどうか。
そもそも同性が対象外だろうという前提はこの際、無視だ。
自分がその気になれば、大抵の男とて虜にする自信がある。
……無論、そんなおぞましいのは試したくもないが。
だから、あの青年が他に美形を見慣れていなければそれで済んだものを。
(この顔が使えないとなると、他に武器はなんだ?)
優しさを示してもただの親切な兄さんだ。
知識の広さを誇示したところで、単に物知りな兄さんだ。
それが彼の心を捕らえられるとは到底思えない。
彼を傷つけず、俺が嫌われることなく、上手く手に入れる都合の良い方法はないものだろうか。
グラスに冷えたミネラルウォーターを注いでソファに身を投げた。
「もぅ、いっそ、薬でも盛って犯っちまおうか?」
冗談めかして、その実、半分以上本気交じりに呟き、天井を見上げる。
心を入れ替えるというのは難しい。
口で言うが易し。
実際にはさして代わり映えしていない俺がここにいる。
際限なく沸き起こる劣情に、己の程度の低さを改めて思い知らされる。
だが選択を誤ってはいけない。
彼との関係は永続したいのだ。
今度は使い捨ての人間関係などではない。
一夜限りの安い女とは違う。
相手は尊敬する、最上級の男だ。
咎を赦すための、閃く赤い閃光が脳裏に焼きついている。
(軽蔑されたくない……絶対に)
誇り高き、君。
(絶対に、だ)
早く双児宮が修繕されるといい。
このままではきっといつか間違いを犯す。
恩を仇で返すことになってしまう。
だが、離れ難い。
あの魅力に抗い難い。
傍にいられれば、それで満足だったハズなのに。
膝に肘をついて、両手の指を組んだ上に顎を乗せ、今夜何度目かの溜息を吐き出した。
いくら考えても自分が気持ちを押し殺し、友として傍に寄り添う以外に見つからない。
「……ハハッ、参ったな。1つも手札がない」
真面目に作戦を練ってすぐに詰んで、絶望している滑稽な自分を嗤った。
この歳になって、青臭い友情だとか抜かしたと思ったら……今度は恋に身を焦がすってか。
もう、どうなってんだ、俺の精神構造は!?
ここにきてから自分で自身を持て余している。
「こんな必死こいて……。相手は何も知らんのに」
飾った愛の言葉の花束を渡すこともできず、手出しすることも躊躇われ、行動する前から諦めて打ちひしがれる。
罪深い自分には、愛してもらう資格などないとしながら、向けられる優しさにカンチガイ。
淡い期待を抱いては落胆しての繰り返し。
ちょっとした言動やしぐさに一喜一憂しては振り回される、相手ありきの生活。
なんだ、この恥ずかしいイキモノは。
……俺か。
「ああ、くそっ」
口にするも忌々しいが……
「初恋……ってヤツだな」
これまでただの一度として、自身の心を他人にゆだねた事などない。
己の精神をコントロールできなかったことなどない。
それなのに世界の中心が今や己ではなくなってしまった。
「予想できるか、そんな天災……!」
神を誑かすことも厭わぬ、人の心を持たない極悪人が、穢れを知らぬ気高き美青年に恋をする……。
そうか、これは天罰だ。
神から、決して叶うことのない恋に身を焦がしてもがき続けるという罰を受けたのだ、俺は。
人々を苦しめた罪人が裁かれる、これは喜劇。
(所詮、咎人の俺には、高嶺の花か)
とめどなく考えていたら、ひどく切なく、孤独の波が押し寄せてきた。
(手が届かない……こんなにも側にいるというのに)
恋しい気持ちがとてつもなく膨れ上がり、脱ぎ散らかした衣服を身につけることも忘れて、急ぎ寝室に戻る。
自分が抜けたスペースに再び潜り込み、隣で寝息をたてる想い人の寝顔に束の間の安心を得る。
(……睡眠学習というのはどうかな……?)
「カノンはとってもイイ男です。ミロはカノンが好きですよ~?」
我ながらコドモかと呆れるような稚拙な行動をつい、とってみたり。
「ん~? はいはい、かのんはいい子ですね~。うんうん、みろはかのんすきですお~?」
「いい子じゃなくてイイ男……エ……?!」
隣から手が伸びてきて、頭をわしわしなでられた。
「おっ、起き……っ!?」
「はい、おやすみんさぁい……」
しかし一瞬だけだったようで、すぐに腕は力なくズリ落ちた。
再び微かな寝息が聞こえ始める。
「……っ!」
び、びっくりしたっ!
は、反則だろう、それは……!
動悸が激しい。
しかし……
(嬉しいから……困る)
俺に温かい気持ちと孤独を同時にくれる愛しい人。
落ちた手をそっと取って、その長い指に口付けた。
「カノンをどうか愛して下さい」
再び小さく、囁いてみる。
この恋を……どうやって手放せばいいというのだ。
これが罪人をこらしめる天罰なのだとしたら、効果覿面だ。
つかず離れず、諦めようとすると微笑を振りまいて、近づこうとするとするりと逃げる。優しく真綿で絞めて俺を追い詰める……。
酷いではないか。
これ以上の苦しみが他にあろうか。
幸せそうに眠る、その柔らかい表情につられて俺も小さく笑った。
そして、涙が頬を滑り落ちた。
かのんをどうかあいしてください。
かのんにきみのあいをめぐんでください。
かのんはきみのあいをひつようとしています。
かのんは……
「キミの愛なしでは、生きてゆけません……」
[ライラックの花言葉]
出会いの喜び、友情、青春の喜び、愛の芽生え、初恋、美しい契り、誇り、美
[台無しオマケ]
「おはよ」
「はよ」
「……ん?」
「なに?」
「…………な……んで、スッパで寝てんの……!?」
「……ああ。寝込みを襲ってみました☆」
「ギャアアアッ!! 死ね! 死んでしまえっ!!」
「ウソ! 嘘に決まっているだろ、うわ、蹴るなっ! 本気にすんなって!!」
……神様、女神様。
どうやらやっぱり脈ナシっぽいです。
どうしたら、いいでしょうか。