[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
星矢再熱。腐です。逃げて! もはや脳内病気の残念賞。お友達募集中(∀`*ゞ)エヘヘ
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ようやくスタートしました、氷河ミロ。
去年の秋頃から書いたり消したりしてそのうち飽きて放置していたものにまた手を付け始めました(-_-;)
久しぶり過ぎて初めから書き直すことになってみました;
ちゃんと決まってるラストまで辿り着くといいけど……
黄金魂は綺麗サッパリ無視して、聖戦後、冥界編で命を散らした連中だけ蘇り設定です。
氷河が天蠍宮に転がり込んで、居候してます(;^ω^)
自分の悲鳴で目覚めた俺は、まるで水でも被ったように全身に汗をかいていた。
手のひらに爪の跡が残るほど握り締めた拳と疲れるほど歯を噛み締めた顎が辛い。
荒い息が静まるのを待って、のろのろとベッドから降りる。
水を求めてキッチンに行き、冷蔵庫の中を探る。
「ふぅ」
冷水を一気に胃に流し込み、ようやく息をつけた俺は、借りている部屋の隣のドアをそっと開いた。
暗闇に慣れた目をこらして、家主が眠っている側まで歩み寄る。
規則正しい寝息を確認して、隣に潜り込んだ。
「……オイ」
「あ。起きてた」
「ゴソゴソ入ってくれば、誰でも起きる。ていうか、さっきからギャーワーうるさいし」
背中を向けたまま、天蠍宮の主が不機嫌な声を出す。
「だったら起こしてくれればいいじゃないですか。うなされているのに放っておくなんて酷いですよ」
「毎晩だぞ? まったくもぅ。つーか、一緒に寝るなら、風邪引く前にシャワー浴びて新しいのに着替えて来い。なんだかキミ、湿っぽいぞ?」
言われてみればそうだった。
パジャマはおろか下着まで汗でびっしょり。
髪もうなじ辺りは濡れたままだ。
「はぁい」
素直に従って浴室に向かう。
さっと流して戻ってくると既にミロは夢の中に戻ってしまっていた。
ただ、俺が入れるスペースをちゃんと確保して端に寄ってくれている。
この人は、俺のことを甘ったれだの、マザコンだの散々言うけれど、結局、何やかんやと寛容である。
聖戦が終わり平和が戻ると、俺はミロの世話になっていた。
アクエリアスの聖衣を目指すために日々、稽古をつけてもらっているのだ。
聖域に滞在するために宿舎を借りていたが、毎日俺が修行のためと通うので、それならば天蠍宮でしばらく生活すればいいとのご厚意に甘えて今に至る。
俺がベッドを占拠してしまっている上に、しょっちゅうこうして魘されるから、最初は1つのベッドで寝ていたが、うるさくて敵わないとミロがリビングのソファに移った。
申し訳ないことこの上ない。
安眠妨害もいいところだ。
さすがにばつが悪く、泊めてもらうのを遠慮しようと言い出すとミロは首を横に振った。
なんと、俺は眠っている間に技を放つこともあるらしく、宿舎に返しては、死人が出るかもしれないからダメだと釘を刺されてしまった。
そのうち、俺の滞在期間がズルズルと長くなって1年、2年と過ぎていく内に、外出して戻るときの言葉がすっかり「お邪魔します」から「ただいま」に変わる。
当初リビングで寝ていたミロは、新たにベッドを一つ購入し、物置と化していた部屋を掃除してそれを運び込み、俺の部屋として譲ると自身は元の寝室へと戻った。
こんな経緯で居候生活4年目に入る。