アイオロス、お誕生日おめでとう☆
珍しく誕生日に間に合ったぞ!(;´∀`)
ロスサガだかサガロスだか……。
犬も食わぬ、恋の追いかけっこ。
ギャグ短編です。
サガミロ好きなのに何故かネタができるのは、サガロスが多い;
サガロス、思った以上に好きなのかもw
私は今、命を狙われている。
「ほっ! はっ!! のぁっ!? 危なッ……!!」
黄金の矢が私目掛けて飛んでくる。
どこからともなく、いつとも知れず飛んでくるので、一瞬たりとも気が抜けない。
数いる聖闘士の中でも黄金の矢を放てるのは、唯一人。
奴をおいて他にいない! ……その名も、
「何故、避けるのだ? じっとしていてくれないと当たらないだろう、サガ」
「避けなきゃ死ぬわっ!! 一体、私がお前に何をしたというのだ、アイオロス!?」
射手座の黄金聖闘士、サジタリウスのアイオロス!!
何だかしらんが、ここ最近、毎日のように私を射殺そうと付け狙ってくる。
おそらく私が何か怒らせるようなことを言ったのかしたのか……そんなところだろうが、まるで覚えがない。
困り果てた私は、直接本人に何をそんなに怒っているのか尋ねたが、彼は怒ってなどいない、と爽やかな笑顔で………………矢を番えた。
「ちょっとそこ動くなよ? よいしょ……っと」
「嫌だわっ!!」
な、何故だ。
何故。私が何をしたとゆーのだ、アイオロス!
しまいには泣くぞ。
「怒っていないのなら、何なのだ!? ワケを言え、ワケを!!」
「ワケ……ワケ、か」
アイオロスはそう呟いて、しばらく逡巡したあげく、トンチンカンな回答を口にした。
「俺の聖衣ってキューピッドっぽくね?」
「……エ? な、なんだ、唐突に?」
「キューピッド。……愛の神様、エロース」
………何を、言っているのだあの男は。
「ちょっと試しにハートにサクッ♪っとやってみようかなって」
ちょ……ハートって……心臓のことではありますまいな、アイオロスくん?
「ちょっと試しに心臓に刺そうとすなァァァ!!! 興味本位で殺されてたまるかッ!!」
「HAHAHA☆ 殺そうとなんてしてないって♪」
「死ぬからっ!! 確実死ぬからっ!!!」
だいたい、弓矢を所持していて翼があったとしても、ソレ、あくまで射手座ですからっ!!
愛の神様とかそんな平和なモンじゃありませんからっ!!
エロースなんか模してませんからァッ!!
「もぅっ! 話のわからないヤツだな、サガはっ!!」
「オ、マ、エ、だッ!!」
もはや血管ブチ切れそうだ。
むしろ髪が黒くなりそうだぞ、ゴルァ!!
殺られる前に殺ってやる!!
覚悟しろ、アイオロス!!
「なんだよ、そんなに怒鳴ることないだろう」
「怒らんヤツがいたら、お目にかかりたいわ!!」
そんなにションボリした顔をしたってダメだっ!!
口を3の字に尖らせてもダメッ!!
貴様がそのつもりなら、こっちだって容赦はせん!
行くぞ、アイオロス!!
ギャラクシアンエクス……
「チェッ。……ちょっと愛の矢を刺して、好きになってもらおーと思っただけなのにぃ」
…………!?
い、今…………なんて?
「そ、そそそそそそっ……そんなモノ、ブッ刺さなくとも好きだから大丈夫だぞ、アイオロスッ!!」
なんということだっ!! どきどきしてきたッ!!
なんか今、胸にサクッ♪っとなんか刺さったような気がしたッ!!
きっ、きっ……貴様がそのつもりならっ、わ、わ、私だって容赦せんからなっ!!
ヤられる前にヤってやる!!
覚悟しろ、アイオロスvV
……下半身がギャラクシアンエクスプロージョンになりそうな、本日の私でした。
あ。あと思わず興奮して髪が黒くなったのは、ナイショの話。